KLスカラン 母のぼやき 第2回
複眼で見るマレーシアB面 by KAYAの母
1つのトピックに母娘それぞれの感性で迫るコラボレーションコラム
娘がインター校10年生の頃の話です。音楽の課題で娘が先生に提出期限の延長を交渉したところ、他の2名の生徒も「俺も!」と同じ要望を先生に出したそうなんです。すると先生は、「今まで提出期限を守っている者には延長を許可するが、そうでないものは延長許可しない」とおっしゃったそうです。これって日本の学校と違いますね。厳しいけど公平かなと思います。
学校で使うcreditと言う単語は、辞書を引くと“履修証明”と3番目くらいに出てきますけど、つまり出席日数のことだそうです。creditは信用であり、出席日数が不足していると信用を失うと考えると大いに納得できます。年間登校日を170日とするとGrade11の場合1科目あたり年間42コマ、そのうちの15%つまり6.3日欠席するとアウトです、原則上は。これも日本の学校とは違いますね。
時間割も合理的で、Day1からDay8のパターンがあり、8日サイクル(学校によってサイクル日数は異なりますが)で決まるので「月曜日に祝日が多いから月曜の数学授業数が不足する」など起こりません。先週の月曜はDay1の時間割だったけど今週の月曜日はDay6の時間割だったりします。「水曜日の3時限は音楽の時間」のような発想はありません。これも日本の学校と違いますね
インター校では新学期初日から普通に授業が始まります。日本の学期始めの「顔合わせだけ〜」みたいな日、私は好きでしたけどね。無駄を削ぎ落とせばいいってもんじゃないこともありますよね、長い人生。娘も日本の中学時代は部活動マクドナルド部みたいなものでしたが(不思議なことに都心のど真ん中にあるのに彼女の学校はそれが許されていました)、それはそれで無駄な時間じゃなかったし。そうそう、娘と同じ学校の中学生男子二人組が学校の隣のコンビニで食パンを一斤買い仲良く半分こして食べ歩きしている姿、可愛かったです。ねぇ、生の食パンですよ、食パン! 日本の男子中学生の型にとらわれない発想にブラボー。