あじなんだより Ajinan Report vol.10

ACT教育ラボの所在地は広島県西部にある廿日市市阿品(「はつかいちし・あじな」と読みます)。「あじな」の住民になった自らを「あじなん」と名づけ、暮らしの中で気づいたこと・感じたことを報告していきます。第十回はプロ野球・広島東洋カープにまみれる日々の件。脳内まで赤く染まりそうです。

地元に戻って改めて実感したのは、ここ広島では生活の隅々に広島カープの要素が行きわたっているということ。最寄りのスーパーマーケットでは「カープ、カープ、カープ広島〜♪」と同球団の応援歌がエンドレスに流れているし、テレビCMでは人気選手が不慣れな広島弁(県外出身者多し)でセリフを棒読みしているし、ときにはJRの車両までカープになってしまっている。

私としては、それほど熱狂的なカープファンではなく、野球観戦はたしなむ程度と自認していたはずが、先日で向いた広島銀行でついうっかり「カープ貯金」を始めてしまいました。

「カープが優勝したら高金利じゃ、うっしっし」なんて夢を見たわけじゃありませんよ。地元感を味わってみたかったというか、なんというか。それでもいっちょ噛みした以上、やはり優勝を目指していただきたい気持ちになっています(強欲)。

前述のスーパーで先月、カープ観戦ペアチケットのプレゼントをアプリ経由でやっており、「DeNA戦か〜、ヤクルトか阪神なら見に行きたいけどな」なんて失礼なことを考えながらもポチッと押したところ、後日「おめでとうございます!」とのお知らせが。なんと当選しました。ありがたく、4月の快晴のもと、マツダスタジアムで応援してきました。結果は1点差で負けましたが、ビールが美味しかったので不満はありません。

ちなみにチーム名がカープ=鯉なのは、当時の広島は鯉が特産だったことと戦後の復興を出世魚である鯉に託そうとの思いから。carpは単複同形のためsはつきませんが、球団発足当時carpsとなっていた時期もあるそうです(やっと英語の先生っぽい話になってきた)。発案者である広島出身の政治家で米ハーバード大学院卒の谷川昇は「わざと間違えて、世論の耳目を集めたんじゃ」的なことを言っていたそうですが、単にうっかりしていたんじゃないかと思います。