あじなんだより Ajinan Report vol.9
ACT教育ラボの所在地は広島県西部にある廿日市市阿品(「はつかいちし・あじな」と読みます)。「あじな」の住民になった自らを「あじなん」と名づけ、暮らしの中で気づいたこと・感じたことを報告していきます。第九回は「え?!あなたたち仲間だったの?」と初めて知った3連発。
四月、阿品にもようやく春がやってきましたが、冬場は周囲の緑も乏しく、窓から見える風景もさみしかったので、大根やらカブやら小松菜やら調理に使った野菜の根っこをキッチンの窓枠に並べて観葉植物として(?)育てていました。すると、伸びるわ伸びるわ、緑の葉っぱを茂らせるどころか花まで咲かせてくれました。大根だけが白い花で、カブと小松菜は黄色い花をつけています。しかしなぜかそろいもそろって菜の花に似た形状。で、調べてみました。
結果わかったのは、大根とカブ、小松菜はすべてアブラナ科で、キャベツやブロッコリーと同じ仲間。多種多様な野菜を食べているつもりが、けっこうみんなアブラナ科だったのね。知らんかった。
ここのところ暖かくなってきて毎日のように散歩をしているせいか、近所にいろいろな鳥がいることに気がつきました。鴨(カモ)、サギ、シギ、カモメなどの水鳥に、ハト、トンビ、スズメ、ヒヨドリほか陸の鳥もよく目にします。なかでも秋口から海でぷかぷか浮いている鴨の群れは岩壁の海藻をついばんでいたりして、見ていて楽しい。はるばるシベリアから日本に渡ってきて春先まで河口付近や海上で過ごすとのこと。そろそろ旅立ちの頃合いでしょうか。
そんな鴨たち、種類としてはカモ目カモ科で(これも調べた)、同じグループに属するのが雁(ガン。“かり”とも呼ぶ)と白鳥だそうで。雁はまだしも、白鳥ですと?! 首の長さがずいぶん違うじゃないか!と妙な引っかかりを感じました。ちなみにキリンはキリン科として独立しており、ラクダやシカとは一線を画しています。
話変わって。先日、幕末に来日した外国人についての本を読んでいたところ、ジェームズ・カーティス・ヘボンという人物が出てきました。日本人になじみの深いローマ字のつづり方、あのヘボン式ローマ字の人です。名前を英語で書くと、James Curtis Hepburn。
…最後のファミリーネームの部分、おわかりですね。かの大女優オードリー・ヘップバーン(Audrey Hepburn)と同じつづり、つまりヘボン=ヘップバーンだったことを初めて知りました。いや、びっくりした。