帰国生・海外生入試の傾向分析 2025年版

昨年12月開催の大学進学説明会でお話しした最新の入試傾向のポイントを再録します

1)「帰国生」の定義が変わった

背景はバック・グラウンドの多様化

(従来)帰国生=保護者の海外赴任のために日本の教育を受けられなかった生徒の救済措置

(現在)海外育ちの日本人・国内のインターナショナルスクール生など

 そのため、受験方式も多様化しています

  1. 従来の帰国生入試
  2. 留学生(外国人学生)と同じ入試

              外国学生入試・外国学校経験者入試

   (早稲田大学では日本国籍を持っていても留学生試験・日本語能力試験の成績が必要)

              グローバル入試(主に書類選考のみ)

    3.  国内生と同じ入試――AO入試、総合型選抜入試など

 

「帰国生入試」募集停止の例

従来の帰国生入試をやめて別方式に統合する大学・学部も増えている

早稲田大学     2024年度:一部学部を除き募集停止 →外国学生入試・グローバル入試へ

慶應義塾大学     2024年度:文・商・看護・薬学の募集停止 / 2026年度:総合政策・環境情報の募集停止

法・経済・医・理工は継続 / 文・法・理工→総合選抜 / 法→IB入試 / 経済→グローバル入試(PEARL)

 

「帰国生入試」が減少したからといって、帰国生の受験の機会が減ったのではない

入試方法の多様化で選択肢が増えたことがポイント

大学のホームーページで情報をこまめに収集することがより大切になる

 

2) 時代の影響

円安・コロナ禍・トランプ政権の留学生政策などの影響で、従来ならアメリカをはじめ海外の大学進学を志望していた層の日本人・外国人留学生が日本の大学に流れる

安い・安全・近い

・2024年度 留学生 約33.7万人(多くはアジアから)

留学生30万人計画(政府が2008年に発表:2019年に達成) 現在は2033年までに40万人目標

・授業料:アメリカの州立大学 平均約400万円/年 ハーバード大学 約850万円/年

      早稲田大学 文系   約130万円/年 理系190万円/年(初年度)

・英語で授業を受けられる大学・学部の増加(秋入学・英語学位コース)

 

 受験者増の例   ICUの春入学

年度

受験者

合格者

2024

287

92

2025

332

107

2026

445

92

(参考)2014

178

52

 

帰国生人気のある早稲田・慶應・上智・ICUの受験生が増加(関西では立命館と関西大学)、その影響で明治・立教・法政にも受験生が流れて、全体的に難化が予想される

帰国生・海外生の受験は国際情勢の変化と連動する要素が大きいので、常に情報収集を行いながら基本的な準備(英語力の強化など)をしていくことが必要