KLクナンガン by KAYA 第2回
地球の暮らし方A面「Pudu(プドゥ)その2 "プドゥ生鮮市場"」
前回に引き続き、クアラルンプールの中でも特異な魅力を放つ場所プドゥ、そのもう一つの中心Pudu Wet Market(プドゥ・ウェットマーケット=生鮮市場)について。これは私以上に、家で料理する母が好きな場所みたいです。街の中にパラソルやテントがたくさん置いてあって、その下で野菜、果物、魚、肉、お菓子、衣類など色んなものが売られています。ちょっと路地に入ると生きているにわとりがいて、絞められて鶏肉になっていく様子が見られます。新鮮すぎる。食材中心の市場なのでやっぱりその土地で本当に「生活している人」が多く見られます。面白い部分もあるけど闇もあり。
ICC Puduに入っているお店もKLの開発で何回か移転をしてきたみたいで、Puduもそのうち周りと同じような高層ビルがいっぱい建って本当に富の都になる日が来るのかもしれないと思うと悲しいです。(現地人ではないのでこんなこと言っていいのか分かりませんが)
最近『Abang Adik』(マレー語で “兄弟”の意:中国語題名は『富都青年』)というマレーシアの映画を見ました。Puduに住む兄弟が主人公で、さっき私が言及したWet Marketで働いています。正直最後まで救いがないので積極的に人にすすめようと思えませんが、Netflixで公開されているみたいなので見たい人はぜひ。Puduしかりマレーシアって本当はこんな国っていうのを再認識させられました。
普段は楽しいところだけ切り取って書いていますが、外に出たら様々な人も見るわけで、やはり複雑な気持ちになることは多いです。本音を言うとマレーシアにいるのにそんなことも知らないし見てないのかという人も多くてびっくりします。街に出なくても普段の生活からその国の一面を垣間見れることは多いのに。綺麗で素敵な部分だけを見て終わるのではなく、地に足をつけながら色々なものを見ていくことが大事だというのが、祖父の教えです。どの国でも生きていくということは厳しい。