IBDPから英語学位コースへ その2

合格体験記 in 2024 (2024年秋入学)

早稲田大学政治経済学部EDESSA←International School of Kuala Lumpur
この6月にISKLを卒業し、秋から大学生活をスタートさせるSFさん。「その1」では自らの体験とそれを踏まえたアドバイスを書いてくれました。今回の「その2」ではIBDPへの向き合い方や合格後の進路決定について。相当率直に語ってくれています

IBDPをどこで頑張るか

9月入学枠の受験(グローバル入試)は、4月入学の帰国子女枠とは違ってほとんどが書類選考だけで合否が決まります。ですので、IBDPのスコアも結構重要だと思います。私はIBの最終試験が5月だったため、予想スコア(学校の先生が普段の成績から算出する)を大学に提出しました。11年生の頃はIB生・受験生という自覚もなくのほほんと過ごしていたので、友人づてにIBの予想スコアは11年生の終わりにある学期末試験でほぼ決まるという情報を聞き、最後は慌てて勉強しました。おかげで学期末試験はそこそこ良い結果でしたが、予想スコアは思ったより上がりませんでした。おそらく予想スコアは11年生の学期末試験前に普段のテストやレポートの成績でほぼ決まっています。正直11年生の最後や12年生の最初に足掻いてもどうにもなりません。なので高い予想スコアが欲しい場合、11年生の間に頑張って普段の授業や課題で良い成績を残しておくべきです(それでも普段の成績より低くつける先生もいます。もう運です。私も低くつけられて3週間ほど意気消沈、カウンセラーと先生にごねまくりましたが結局何も変わらず時間の無駄でした。悔しいのは分かりますが、すぐ志望理由書に切り替えた方がいいです。私も志望理由書で挽回できたし)。

 あと学校への過信は注意が必要です。素晴らしい先生もたくさんいますが、面倒見が良くない先生もいます。私の場合は、英語も母国語もとことん話が通じない先生や身内を贔屓する先生に当たってしまいました。最終試験では習ってない範囲が出てきたし、全ての単元を教えきれず他を極めろと諦める先生もいます。学校の先生が全てだと思わず、少しでもおかしいと思ったら家庭教師などに単発でもいいので教わりましょう。

 CASは学校がめちゃくちゃやれやれと催促してきますがそこそこでOKです。アメリカなどでは重要なのかもしれませんが、日本やアジアの大学を受験するならそこまで頑張らなくても良いと思います。

 IBは最初の1年間は勉強することが多くキツいですが、2年目はIAさえ終わればかなり楽になります。これからIBDPに挑戦する方はまず最初の1年だけ頑張ってください! 私は最初の1年間もう少しちゃんとしていればと少し後悔しています...。

進学先をどうやって決めたか

出願は、乱れ打ちでしたが正直言うと“ほぼ”全勝でした。多分90%がACTのおかげ(TOEFLも坂本先生の講座の時間以外は勉強していないし、志望理由書も佐々木先生に何回も添削していただいたので)、8%が運、2%が私の努力です。両親は進学先について自分の行きたいところに行っていいと言ってくれましたが、逆に自分で決めてその選択に責任を持たないといけないことがプレッシャーでした。

 自分が学びたいことを学べる大学しか受けていなかったので、進学先はカリキュラムというより立地と知名度に全振りして選びました。立地を重視した理由は、学生にとって都心にキャンパスがあり通学時間が短いのはとても重要だと思ったから、知名度を重視した理由は、やはり外資であろうと国内企業であろうと日本でのファーストキャリアを考えた時、学歴にあずかる恩恵は大きいと考えたからです。あとは、日本に通っていたときの友人が何人かこの学部に進学していたのも理由の一つです。11年生でISKLに転校した時、私という人間は既に完成されたコミュニティーに入るのは難しいと学びました。なので他の学生たちが4月から作り上げてきたコミュニティに入るために、何人か知り合いがいた方がいいと思って選びました。自分にとっては良い決断が出来たと思います。