KLクナンガン 母のぼやき 第1回(+15)

地球の暮らし方B面「街歩きルート in KL」

私たちの5年間のマレーシア生活では、北はプルリス・コタバル、東はラブアンまでマレーシア11州を制覇、自宅で台所に立つ暇がないほどローカルグルメ探究にも勤しみました。

そして結局どこの街が好きかと問うてみると、結論が全く出ない。ふらついた時間の多さで結論を出したら、KLそごう周辺が1番馴染み深いかもしれません。だって家の前のバス停から一本で行けたから。個人的感想ですが、KLCCやPavillionは新都心のイメージ、チョウキットからマスジッドジャメを抜けて中華街(ペタリンストリート)辺りまでは昔からの下町の風情と趣き、歴史が感じられ、良くも悪くも時代を超越したものが混ざっている場所のような気がします。KLそごうは、ちょうどチョウキットからマスジッドジャメに向かう途中にあって、マレー系のお客さんで賑わっています。巨大なショッピングモールとは違って昭和のデパートらしき雰囲気がなんとも言えません。ちなみにトイレはマレー式多し。

そして、KLそごうからインド街を抜けてローカル料理を食べたりしながら、マスジッドジャメを通り過ぎて中華街へと、暑い中ふらふらと歩く。出来るだけカキルマ(軒廊)を歩いて日差しや雨を避けながら。カキルマとはマレー語のkaki limaのカタカナ読みで、kakiは足(feet)、limaは数字の5だそう。カキルマというカタカナ読みで理解していた私は当初、kaki=足、ルマ rumah=家、つまり足の家=日本でいう商店街のアーケードの小さいのを表してるのだと間違って解釈していました。

kaki limaは5フィートつまり1.5メートルの幅を表すんだそうです。私にとってマレー語はかなり難しい、発音に至ってはLやRなんて全く違いがわからん、だけど気になるマレー語…。

お祈りの金曜日だけ出店する屋台とか、新しい食堂を横目に見ながら、スパイスの匂いなんかも感じながらの街歩きはやっぱりKLだからこそ。結論、魅力的な街=K L。

ライター:KAYAの母 2020年より5年間暮らしたマレーシアを離れて現在オランダ・アムステルダム生活始動中。ときに鋭く、ときにゆる〜く、話題に切り込みつつ、相変わらず、ぼやいていきます。