巻頭vol.24 2024年8月号

広島に移住して丸2年が経ちました。1年目は荒れた庭の回復です。土の中に張り巡らされた根を掘り起こし、枝を切り、こんもりとたまった落ち葉と雑草を米ぬかと一緒に埋めて堆肥を作りました。2年目の前半は、庭に色が欲しくて、ひまわりを植えました。このひまわりは、真冬に咲く3メートルにもなる巨大な種類だったので、仕方なく2階の窓から鑑賞しました。

今年の春は、チューリップが綺麗に咲きました。さて、これから何を植えようかなと思って最初に育てたのが枝豆です。採れたての枝豆は味も香りも抜群にいいことを知り、「夕方採った枝豆をつまみにビールを飲む」という目標ができてしまいました。今日、初めて試食しましたが、思った以上に美味しくて、大満足です。

スーパーでスイカが出回り始めたころ、値段の高さに手が出ず、諦めようと思ったら、「小玉スイカの苗」が目につきました。さっそく植えてみると、1ヶ月ほどしてかわいい花が咲きました。

パイナップルの葉の部分を水につけておくと根が出てきたので鉢植えにし、ガレージの日よけもかねてブルーベリーと巨峰を側面に植えました。別の側面には、キウイのつるが繁殖しています。

裏庭には金柑の木があってこれはすでに実を生らしていたのでマーマレードにしてもらいました。知らないところから柿が枝を伸ばしはじめています。

 庭仕事はまったくの素人なので、これからどうなるか皆目見当もつきませんが、朝晩、中性洗剤を霧吹きにしてカメムシと戦うことが日課となった今年の夏です。

所長 大谷雅憲

 

今月の「あじなん」でも書きましたが、マレーシアから遊びに来た友人と落ち合うために京都市内で宿の予約をとりました。友人一家の滞在している中心部のホテルに近くて、かつバカ高くないという条件にぴったりの宿が見つかって、ロケーション的にも金額的にも気に入ったのですが、経営主体をよく見ると外国資本。お手頃価格で京都に泊まろうと思うとこうなっちゃうのか、インバウンドとか言っても所詮もうかるのは外国資本なのねと、どことなく残念な気持ちになったことを正直に告白しておきます。

結局、宿泊予定1日前にコロナ陽性が判明したため、旅行は中止となりました。すでに宿泊料は引き落とされてはいたものの、一応無断キャンセルとならないよう、「コロナにかかったので旅行を中止します」とホテル側に伝えたところ、キャンセル料無料期間はすでに過ぎていたにもかかわらず、「お体をお大事に」と100% の返金を申し出てくれたのです。京都に行けず友人に会えずで、ホテル代だけ徴収されても仕方がないなあ(泣)と思っていたところに、この対応は病み上がりの心にしみました。ありがとう、外国資本! 白い猫でも黒い猫でもネズミを取るのがいい猫だな、やっぱり。

代表 佐々木真美