KLスカラン by KAYA 第9回
複眼で見るマレーシアA面「謎クラス・アドバイザリー&新年快楽!」
1つのトピックに母娘それぞれの感性で迫るコラボレーションコラム
*スカラン(sekarang) :マレー語で「今」の意
私の学校にはホームルームという概念がない代わりに、毎朝一限目のクラスの先生が連絡事項などを確認します。本当は全クラスやらないといけないらしいのですが、やらない先生も多々います。そして、アドバイザリーという毎週水曜日、昼休み前に30分ほどある謎クラスが存在します。内容は、
- 自己管理(睡眠・時間管理とか)
- コミュニケーション系?(いろんな国の人たちが集まっているのでアイデンティティー・人との関わりについてが多い)
- アドバイザリーのクラス内でゲーム
- 意見や悩みをクラスで共有するOpen Session
等を中心に授業をしています。学年によって授業の内容は異なりますが、最近の12年生のクラスではこの四つ以外に一人暮らしに関わる授業をするようになりました。例えば、この前の授業ではお金の管理の仕方(固定費等の支出の種類、お金はどうやって貯めるのかとか)やクレジットカードの使い方について学びました。
私はずっと東京に住んでいたし、大学も東京以外は行かない方針だったので、一人暮らしには中々実感が湧かなかったのですが、言われてみれば不慣れな土地じゃなくてもこういう知識は絶対必要ですよね。あと、日本で比較的大きな都市に住んでいたらクラスメートが世界中に散らばってほぼ全員一人暮らしするなんてあんまり想像できない...。大学入学したら全員一人暮らしするという揺るぎない前提がひしひしと感じられて新鮮な感覚でした。
インターナショナルスクールの学生ってこれまで日本の一般家庭より何倍も過保護に育てられてきたのに、大学入学をきっかけに一気に親から突き放されると思うと結構シビアだなと感じます。日本みたいに小中高大と徐々に突き放していくのか、小中高はべったりで大学生になった途端突き放すの、どっちがいいのか...。
実はこのアドバイザリーも朝の連絡事項と同様、やる気のある先生はめちゃくちゃ真剣に授業するし、逆に面倒な先生は何もしない人もいます。私の先生は熱心な先生なので、30分丸ごと真剣にお話しします。逆に考えると、やる気のない先生に当たってしまえばこの一人暮らしに関わる授業も受けられない生徒もいるってことなのですが、正直アドバイザリー自体が面倒臭い。普通の授業ですら面倒臭いのにもっと面倒臭いのが、上にも書いたOpen Sessionという名の謎タイム...。最初に悩みや自分の意見を一人ずつカードに書き名前を書かかせず集めて先生が読み上げることで、生徒同士が匿名で気軽に意見や悩みを言い合って学校含む生活全般を良い方向に持っていこう、という趣旨でやっているみたいなのですが、正直クラスメートに匿名で相談したい悩み事も意見もない!!! みんなも同じらしく、この前のセッションでは「クリスマス楽しみ」とだけ書かれたカードが読み上げられてみんな反応に困っていました。「そうだね、私も」以外に何か言えることあります?
もうすぐ旧正月ですね。以下、お祝いの決まり文句をいくつか。
新年快乐! xīn nián kuài lè
恭喜发财! gōng xǐ fā cái
身体健康! shēnt ǐ jiàn kāng
万事如意! wàn shì rú yì
中国語成績最優秀賞受賞者の私が解説しましょう(1年半前の自慢)。右のアルファベットは拼音(ピンイン)と言います。このアルファベット入力で中国漢字を出力することができるのです。中国語履修者はこのようにして漢字を出力させています。