カナダ系・オーストラリア系インター校から日本の大学進学を考える
ACTの「大学進学説明会」は、毎年5月前後に開催してきましたが、2023年はカナダ系インター校とオーストラリア系インター校を対象とした説明会を別途開催して、合計3回行いました。
イギリス系やアメリカ系のインター校の卒業は5〜6月で、帰国生を対象とした日本の大学の入試日程はこれをベースに作られています。しかし、オーストラリア系は12月、カナダ系は6月か12月の卒業になりますので、それを理解した上での受験準備が必要になってきます。注意すべきポイントは次の3つです。
① 日本の高校とは違って、高校卒業資格=大学進学資格ではない。以下の大学進学資格の取得が必要。
例)カナダ系(マレーシア):OSSD(ビクトリア州)
オーストラリア系(マレーシア):HSE(ニューサウスウェールズ州)、VCE(ビクトリア州)
② 日本の大学の帰国子女入試は9月から翌年の2月末の期間に実施される。12月卒業の場合、大学進学資格試験の準備と大学受験が同時進行で進むので早めの対策とスケジュール調整が必要。
③ ②から12月卒業の場合、大学資格試験の成績が願書提出に間に合わず、仮成績証明書を提出するケースが多く出てくる。受験生の英語運用能力を客観的に証明するために、TOEFLなどの英語能力試験やSATなどの統一試験の成績を提出できるように準備しておく必要がある。