TOEFL iBTが7月末から変わります
多くの大学で出願時にスコア提出が求められる英語能力テスト(English Proficiency Test)の代表的 なものの一つ、TOEFL が 2023 年7月26日から新しくなります。どのような形式になるのか、対策はどうしたらよいかをみておきましょう
TOEFL本部の発表によると、新形式のテストは所要時間が2時間弱とのこと。これまで約3時間かかる TOEFLで集中力の持続が難しかった受験者には朗報と言えるかもしれません。一方、リーディングでは問題数が 2/3 に減るため一問に対する配点が高くなり、読解が苦手な受験者は一層の努力が必要となる でしょう。
大きく変わるのはライティングで、300 語以上が求められていたエッセイがなくなり、代わりにオンライン授業を想定した 100 語程度のライティングとなります。ただ、この課題に関しては難易度が高くなったとは言えず、むしろ全体のスコアを上げる要素になると思われます。
対策としては、上記のライティング以外に内容そのものに変更はないので、語彙・文法・読解・聴解等の総合的な英語力強化をこれまで通りに進めていくことです。ただし問題数が減って一問あたりの配 点が高くなるので、時間配分を考えながらも慎重に回答する姿勢が求められるでしょう。
点数はこれまでと同じ120 点満点で、スコアの示す英語力は旧形式と変わらないとのことですが、これは実際に運用が始まってみないとはっきりしたことはわかりません。私見では、今回の改訂により、多くの受験者にとっては得点がしやすくなり、各大学の基準とするスコアがさらに高くなるのではないか と思います。
受験費用の変更はないようです(日本:US$245・マレーシア:US$195)。
旧形式 | 時間 | 新形式 | 時間 | |
Reading | 3~4文 各10問 4文の場合はそのうち1つが 得点に関係しないダミー問題 (どれがダミーかは知らされない) | 30問54分 40問72分 | 2文 各10問 ダミー問題の廃止 | 20問35分 |
Listening | 講義 3~4 つ+会話 2~3つ 全 28~39 問 講義 4 つ+会話 3つの場合はそのうち 1セットの講義+会話がダミー | 28問41分 39問57分 | 講義3つ+会話2つ 全28問 ダミー問題の廃止 | 28問36分 |
Speaking | 課題4つ | 17 分 | 変更なし | 変更なし |
Writing | 総合ライティング エッセイ(300 語以上) | 20分 30分 | 総合ライティング オンライン授業風の課題(100 語以上) | 20分 変更なし 10分 |