英語能力テストTOEFL/IELTS/DETとは

帰国生・海外生が大学に出願する際に求められるTOEFLやIELTSなどの英語能力テスト（English Proficiency Test）について解説します

インター校生が日本の大学に出願する際、帰国生入試・AO入試・グローバル入試・IB入試等、さまざまな入試形式から自分に合ったものを選ぶことになりますが、ほとんどの場合、英語能力テストのスコア提出を求められます。この英語能力テストとしては、アメリカのテスト機関ETSが主催するTOEFL (Test of English as a Foreign Language)と、ブリティッシュカウンシルほか２団体が共同運営するイギリス系のIELTS (International English Language Testing System)が多くの大学で受け入れられているのは、皆さんご存知のことと思います。

これらのテストは難易度もさることながら、何と言っても値段が高い。IELTSは￥27,500、TOEFLは$245（約¥34,500 / 11月現在）。とくにTOEFLの受験料はドル価格固定のため、円高の煽りを受けて去年と比べて一万円もの値上がりになっています（ちなみに、この円高の影響により、海外の大学を志望していた世界各地の日本人インター校生や留学生が日本国内へと進路を変更し、グローバル入試系は難化することも予想されます）。

そこで、既存の英語能力テスト受験料の高騰への対応として、より安価なDuolingo English Test (DET)の成績を受け付ける大学が世界各地で出てきました。日本でも、早稲田大学（国際教養SILS、政治経済SPSE）、立命館大学、同志社大学、立命館アジア太平洋大学（APU)、筑波大学ほかの大学が英語能力テストを正式スコアとして認めています。（国際基督教大学ICUもDETを受け付けていると前回書き足しましたが、「難民申請中などの特別な事情のある生徒に限り」という但し書きがありました。お詫びして訂正いたします）これらの大学・学部を志望し、かつTOEFLやIELTSで実力が思うように点数に反映しない生徒は、お金の心配があってもなくても、一度DETを受けてみてもいいでしょう。参考までに立命館大学の国際関係学部のAO基準を挙げておくと、以下の通りです。

DETの問題をみたところ、長年TOEFLなどの従来型の英語テスト対策に従事してきた身としては、やや不思議な感じもするテストでした。特に「この中から英語の単語を選べ」（英語っぽい造語が混ざっている）等の課題はクイズみたいで、こんな英語力の測り方もあるのかと驚かされました。とはいえ、TOEFLのスピーキングセクションも、出された課題に15秒で考えて直後に45秒間しゃべれというテスト形式を初めて見たときは「なんじゃこりゃ」と思ったものでしたが。

各テストの比較表を載せておきますので、ご参照ください。

英語能力テスト（TOEFL / IELTS / DET）の比較表

※正確な内容は各テスト主催団体のHPで確認してください（オンライン受験のスコアを受け付けない大学もあるので要注意）