Duolingo English Test (DET) とは?

出願時にスコアを申告する英語能力テスト(English Proficiency Test)として、TOEFLやIELTSのほかにDuolingo English Testを認める大学が世界各地で出始めています。この傾向は日本でも同様と思われますので、DETとはどんなものかを見ておきたいと思います。

スマホアプリのduolingo(デュオリンゴ)はご存じの方も多いのではないでしょうか。まん丸い目をした緑色のフクロウがキャラクターの無料外国語学習アプリです。このアプリを提供しているduolingo社が有料で行っている資格試験がDuolingo English Test(以下DET)。このスコアを出願時の英語能力証明として認める大学はアメリカではマサチューセッツ工科大学、スタンフォード大学、ハーバード大学等、錚々たる名門校が名を連ねています。日本では現在のところ、早稲田大学SILS/SPSE、立命館大学、同志社大学ILA、立命館アジア太平洋大学、筑波大学、東京都立大学、山梨学院大学iCLA、日本女子大学、東京国際大学、関西外国語大学、京都先端科学大学、名古屋大学、名古屋商科大学、テンプル大学日本キャンパス、会津大学といったところが採用しています。ただし、ICU(国際基督教大学)のように、難民認定を受けている者に限る等の制限がついていることもあるので、出願を考えている場合は各大学の募集要項を確認しておきましょう。

  • DETは内容・運用・費用の面でTOEFL・IELTSとは異なる点がいくつかあります。まず内容ですが、全てのセクションが短時間で区切られているのが特徴です。[全160点満点]

・Read and Complete 文章の所々にあるブランクに文字を入れて完成させる(穴埋め)

・Read and Select/Listen and Select 英語の単語を選ぶ(ニセ英単語の見極め)

・Listen and Type 聞き取った英語をタイプする

・Read Aloud 提示された英文を読み上げる

・Write About the Photo/Speak About the Photo 写真を見て短文を、書く/しゃべる

・Read, then Write/Read, then Speak/Listen, then Speak お題について、書く/しゃべる

・Reading問題-1 Complete the sentence 課題文の空きに単語を入れて完成させる(選択肢あり)

・Reading問題-2 Complete the passage 課題文から抜けている段落の入るべき場所を探す

・Reading問題-3 Highlight the Answer 質問に対する答えとなる部分をハイライトする

・Reading問題-4 Identity the Idea 課題文の概要となる文を選ぶ

・Reading問題-5 Title the Passage 課題文にふさわしいタイトルを選ぶ

・Write Sample 設問に文章で答える(パラグラフライティング)

・Speak Sample 設問にしゃべりで答える

※じっくり時間をかけて解く課題はなく、どちらかというと瞬発力が求められる印象です。Writing/Speakingの対策としては1パラグラフ程度の分量の文章を書いたり話したりする練習をしておくと役に立つでしょう。Readingの文章量は多くありませんが、TOEFLやIELTSの対策と同様にボキャブラリーを増やす、文章の要旨を読み取る練習をするといった基本的な部分の補強は必要です。

  • 次に運用面ですが、受験にかかる時間は約1時間、受験方法はオンラインのみ、受験時間は24時間可能、スコアは48時間以内に通知されます。練習用テストは無料で何回でも受験可。ただしオンライン受験のため、不審な動きとみなされた場合には受験が無効になってしまうので、その点の注意は大切です。
  • 費用面は受験料US49$+税金。各大学へのスコア送付は無料となっています。