マレーシアノート・教育編その3
マレーシアのインター校「オーストラリア系カリキュラム」
マレーシアでは2つのオーストラリア系カリキュラムのインターナショナルスクール(以下、インター校)があります。1つはニューサウスウェールズ州管轄下のAustralian International School Malaysia (AISM)、もう1つはビクトリア州のPeninsula International School Australia(ペニンシュラ)で、どちらも新学期は1月、学年末が12月となります。
高校の最後の2年間(11・12年生)に卒業資格を得るためのコースが設定されています。卒業資格はAISMではHSC(High School Certificate)、ペニンシュラではVCE(Victoria Certificate of Education)と呼ばれるものが授与され、コースでの評価と最終試験でとった成績がオーストラリアの大学に進学する際の指標となるATAR(Australian Tartiary Admission Rank)算出に使われます(ATARは偏った結果にならないように州を超えての調整があると思われます)。このATARはオーストラリアだけでなく、他の国の大学に出願する際にも使われます。ただし、日本では今のところATARは認知度があまりなく、SATなど他のテストの成績提出を求める大学がほとんどです。
HSC、VCEともに進路に直結するシビアな試験が科されるのは最終学年なので、そのぶん伸び伸びと学校生活を送れる反面、学年末が12月のため、日本の帰国生入試やグローバル入試に取り組む生徒は綿密なスケジューリングが必要になります。
以前、AISMの生徒が東京で帰国生受験したときにHSCの最終試験と日程が重なってしまったため、高校の先生にかけ合って日本からオンラインで試験を受けさせてもらったことがありました。zoomもまだ普及していない頃だったので、周りはヒヤヒヤしたものの、当人はけろりとしたもので無事卒業。その春から都内の大学生になりました。
