2026年1月からTOEFLが変わります

大学出願時にスコア提出が求められる英語能力テスト(English Proficiency Test)の代表格であるTOEFLが2026年1月21日以降、これまでとは異なる形式になります。新しいTOEFLについて、概観しておきましょう

新しいTOEFL(The Updated TOEFL Test)は従来のものとは異なるテストと考えた方がいいでしょう。現時点での発表ではリーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの4スキルを測るという点のみが同じで、テスト内容・評価方法・スコアの出し方などは以下のように変わります。

  1. スコアは6点満点に(現行120点満点)/現行は各スキル30満点でその合計がスコアとなりますが、新TOEFLは各スキル6点満点(0.5点刻み)でスコアはその平均となります
  2. アダプティブ方式の導入/リーディングとリスニングは各2セットの出題となり、最初のセットの正解率によって次のセットの難易度が変化します
  3. 統合問題(Integrated Task)がなくなる/リスニングの内容を把握した後に、ライティングやスピーキングを行う課題がなくなります
  4. 現行のTOEFLと同じ形式の出題はライティングのアカデミックディスカッションタスクのみ

各タスクのサンプルはTOEFLを主催しているETSのHPをご参照ください。これまでのTOEFL経験者はびっくりするのではないかと思います サンプル:https://www.ets.org/pdfs/toefl/toefl-ibt-test-overview.pdf

これ↓英検ぽいですよね

佐々木の所感   サンプルを見る限りでは、これまでより簡単そうです。例えば、リーディングで従来700語程度のアカデミックな文章を2つ出題していたところ200語程度のもの1つとなり、お店からのお知らせを読ませたり、文章中で欠けている文字を埋めさせたりと、英検やIELTSに寄せた感じがしました。とはいえ、実際にはもっと難易度を上げてくるでしょう。

ただ、IELTSの9点満点に比べても区切りが大雑把となることから、大学側も評価が難しくなるのではないかと思います。もし私が入試担当だったら、今後しばらくはIELTSのスコアを出してほしいかも。また受験生の立場で考えると、新TOEFLはアカデミックな要素が薄れていることから、英検での出願も認めてほしいですね、受験料が全然違うし。