インターナショナルスクール冬卒業生の日本の大学入試を考える

イギリス系やアメリカ系のインター校の卒業は 5〜6 月で、帰国生や留学生を対象とした日本の大学の入試日程はこれをベースに作られています。しかし、カナダ系やオーストラリア系インター校の12月卒業はスケジュールが異なりますので、それを理解した上での受験準備が必要になってきます。注意すべきポイントは次の3つです。

① 日本の高校とは違って、高校卒業資格=大学進学資格ではない。以下の大学進学資格の取得が必要(この条件は夏卒業も同様)。

例)カナダ系(マレーシア):OSSD(ビクトリア州)

オーストラリア系(マレーシア):HSE(ニューサウスウェールズ州)、VCE(ビクトリア州)

② 日本の大学の帰国子女入試は 9 月から翌年の 2 月末の期間に実施される。グローバル入試の出願は入学する前の年の11月から3月ぐらいまで。12 月卒業の場合、大学進学資格試験の準備と受験が同時進行で進む場合があるので早めの対策とスケジュール調整が必要。

③ ②から、12月卒業の場合、大学資格試験の成績が願書提出に間に合わず、仮成績証明書を提出するケースが多く出てくる。受験生の英語運用能力を客観的に証明するために、TOEFL などの英語能力試験や SAT などの統一試験の成績を提出できるように準備しておく必要がある。

 

英語能力試験(TOEFL, IELTSなど)は中高入試や急に帰国が決まったときの編入試験などでも役に立ちます。機会を見て受験し、客観的な英語能力を把握しておきましょう。

また、グローバル入試ではIBとAレベル以外の卒業資格の場合、SAT(英語・数学)のスコア提出を求める学部・学科も増えつつあります。SATは受験できる月が限られているので、綿密なスケジューリングを。