あじなんだより Ajinan Report vol.28

ACT教育ラボの所在地は広島県西部にある廿日市市阿品(「はつかいちし・あじな」と読みます)。「あじな」の住民になった自らを「あじなん」と名づけ、暮らしの中で気づいたこと・感じたことを報告していきます。今回は、先月のマレーシア旅行でのあれこれ。ペナンでの結婚式に参加後、なぜかマラヤ大病院で歌って踊る展開に…。

私事で恐縮ですが、姪がこの11月にマレーシア・ペナンで結婚式をあげました。彼女の母親(私の義姉にあたる)がペナン島出身なので、子供の頃からたびたび訪れていた思い出の地を選んだのでしょう。そのお祝いの席に参加して、チャイニーズ伝統のティーセレモニー(新郎新婦からお茶を捧げられて飲む→お年玉袋に入れた少額のお金を渡す)なるものも親族の一人として体験させてもらいました。私にとって初対面となる親類縁者が当然ながらたくさんいて、紹介してもらっても、とてもじゃないが覚えきれん…。

新郎さえも単体で来られたら認識できる自信はない。ま、ともあれ二人の結婚を祝って集まってるわけだから、ありがたいことよと叔母(私です)はエンドレスに注ぎに来る白ワインにエンドレスに杯を傾け、最後はチャイニーズ宴会お決まりの「ヤ〜ムセン!」を唱和したことでした。

今回のマレーシア行きは当初クアラルンプールに住む友人知人に会うのが主目的の一人旅として計画を立てはじめたのですが、途中で結婚式の予定が入り、さらには旅友が加わるという思わぬ展開になりました。旅友T子さんとは今年6月が初対面で、二度目にお会いしたときにはなぜか一緒にマレーシアに行く話に。お互いをほとんど知らない状態からスタートし、旅行計画を立て、行動を共にし、おかげでこちらも得難い経験となりました。

T子さんは、マラヤ大学医学部のリハビリテーションを専門とするZ先生と知り合いで、その方に会うのが第一の目的。先生は数年前にご夫君と共に廿日市に滞在しながら市内の医療機関で調査研究を行い、そこに勤務していたT子さんが公私にわたりお世話したという縁のようです。その教授から「遊びにおいで」とのお誘いがあり、準備していた矢先にコロナで中止になって今日に至る…という話を、ふんふん聞いていたら、なぜか「マラヤ大学の病院のロビーでピアノのミニコンサートをすることになった」とのこと。??? 

聞けば、T子さんは音楽健康指導士の資格を持っていて、そのスキルを活かして高齢者施設で活動をしていたこともあるらしく。なるほど、リハビリつながりでもあるんですね。いやはや初耳な話しかない(笑)。

コンサートでは、「ラサ・サヤン」「ふるさと」等、マレーシアと日本を代表する曲に加えて、聞いている人たちが簡単に歌えたり、体を軽く動かせる曲を入れたいと、ビートルズナンバーや「幸せなら手をたたこう」も。マレーシアの子どもたちが幼稚園で振りとともに習う「ゴヤンゴヤン(goyang-goyang:shake, shake!)」は、私がマレー語を習っているときに知った曲(調べたらインドネシアの曲でした)で、踊りがおもしろいので推薦したところ採用。その曲を教えてくれたRさんと聴きに行くことにしていたのですが、コンサート前夜になってT子さんから、ピアノを弾きながら踊るのは無理そうである、よって聴衆の面前で踊ってもらえないかと依頼あり。Rさんに相談したところ、快く「一緒に頑張ります」との返事をもらい、晴れてゴヤンゴヤンダンサーズとしてデビューしたのでした。